いきなりですが、
仕事が長続きしない人は、独立すればいいと思います。
なぜかというと、僕自身が短期間に転職を繰り返したことで独立して食っていけるようになったからです。
だから、今、仕事が長続きしない人ことに悩んでいる人がいるのなら、あえて言いたいです。
『「仕事が長続きしない」ことのメリットにあえて目を向けませんか?』
と。
そうすることで、会社に頼らず、自分の手で独立するという道が開けてくるはずです。
※今回の記事は、仕事が長続きしないことに悩んでいた、当時の自分に向けて書きました。 あくまで僕個人の主観なので、「こんな考え方もあるんだな」という気持ちで読んでもらえると幸いです。
仕事が長続きしないことの3つのメリット
僕が考える「仕事が長続きしないこと」のメリットは次の3つです。
- メリット1:色々な業界を知ることができる
- メリット2:複数のスキルを身につけることができる
- メリット3:人脈を築くことができる
メリット1:色々な業界・会社を知ることができる
転職を繰り返すことで、色々な業界の内情を知ることができます。
「でも、そうは言っても広く浅く知ってる程度でしょ?」
と言われればその通りなのですが、たとえ広く浅い知識だったとしても、
一つの業界しか知らない人よりは、視点を多く持てるのは間違いありません。
また、同業他社に転職した場合でも、会社には色々な形、やり方があることを知れるのもプラスに働きます。
一つの会社で長くいると、役職に就くなどして現場を離れていく人が多いです。
が、仕事が長続きしないことで、数多くの業界・会社の「現場を知る」ことができます。
この経験は、きっと視野の広さや気づきをもたらしてくれるはずです。
メリット2:複数のスキルを身につけることができる
複数のスキルを身につけられるのも、仕事が長続きしないことによって生まれる副産物です。
入社した頃のことをよく振り返ってみてください。
最初の頃って勉強することだらけで、かなり大変じゃありませんでしたか?
多分、最初の1ヶ月は毎日新しいことの連続で、心身ともにかなり消耗したと思います。
仕事が長続きしないで転職を繰り返す人は、そんな辛い新入社員の時期を強制的に何度も経験することになるわけです。
必然的に、できること=スキルも増えます。
とはいえ経験が浅い分、深いスキルを習得することはできないかもしれません。
ただし、浅いスキルでも組み合わせれば十分に武器とすることは可能です。
メリット3:人脈を築くことができる
「仕事が長続きしないのに人脈なんて築けるわけがない」
と思われたかもしれませんね。
確かに、たいていの会社は辞めていく人間に冷たいので、退職することで人間関係が切れることの方が多いです。
ただ、ここでいう人脈とは、「たくさんの人とのつながり」というよりも、「狭いけど有益なつながり」です。
退職したあとも連絡を取ることができる「信頼できる仕事仲間」といったところでしょうか。
個人的にポイントだと思うのは、「仕事ができる一匹狼」的な人との関係を大事にすることです。
そういった人は、能力があっても会社組織に馴染めずにいるもの。
社内で理解者や賛同者に恵まれていないことが多いです。
なので、逆に新入社員の人ほど、関係性が築きやすかったりします。
まだ会社の色に染まっていないので、心を開いて話してくれやすいんですよね。
結果、あなたがすぐに退職することになっても、その後の関係が続きやすかったりします。
(もちろん、辞める前にちゃんと連絡先を聞くことが大切です)
転職した先々に、同じような人物は少なからずいるので、そういったタイプの人を見つけたら関係を構築しておきましょう。
その関係は、いずれあなたの大きな助けとなります。
体験談:転職を繰り返した結果、独立が軌道に乗った話
プロフィールにも書きましたが、独立前の僕は1年8ヶ月の間に4回転職を繰り返しました。
その間、長い会社でも半年。
短い会社だと、わずか1ヶ月で退職したこともあります。
まさに典型的な「仕事が長続きしないダメなヤツ」でした。
で、さすがに転職にもう疲れたのと、ある人からのアドバイスがきっかけで独立することになるのですが、その時に気づいたんです。
「できること(できそうなこと)」がめちゃめちゃ増えていることに。
経営コンサルティング会社でコンサルティングセールス ↓ 受託開発ベンチャーでプログラマー ↓ デジタルマーケティング支援会社でWebディレクター ↓ インターネット広告代理店でWebマーケター
これが、ざっくり1年8ヶ月の軌跡なのですが、
特にプログラマー、Webディレクター、Webマーケターを経験できたのが大きかったです。
わずかな期間ではありましたが、その間に
年商300億円以上の通販サイトの改修に携わったり、
年商700億円以上の企業のWebサイト、
および十数社のオウンドメディア(企業ブログのようなもの)のディレクションを経験しました。
その結果、今の事業となっている、
ブログを構築して運営することや、企業のWebサイト制作を請け負うことは、
僕にとって特別なことでは無くなっていました。
黒歴史だと思っていた「仕事が長続きしなかった時代」こそが、今の自分を生かしてくれる重要なスキル、経験をさせてくれていた…。
4度の転職を経験して、ようやく気づくことができたのでした。
仕事が長続きしないことのデメリットは?
ほとんどの人にとってはすでにわかっていることだと思いますが、あえてデメリットにも触れておきます。
- デメリット1:何度も転職活動するのがしんどい
- デメリット2:退職のストレスが半端ない
- デメリット3:社会的な信用は得づらい
デメリット1:何度も転職活動するのがしんどい
転職活動ってエネルギーいりますよね。
それを何回もってなると、かなりしんどいです。
しかも、何度も転職していると、次第に履歴書が汚れていってしまいます。
転職理由がポジティブものや止むを得ないものばかりならいいですが…
多分仕事が長続きしない人の転職理由はたいていネガティブなものだと思います。
おそらく、履歴書を正確に正直に書いていると、そのうち書類審査に通らなくなると思います。
そうなる前に、必要な知識やスキルを身に付けて、独立することをおすすめします。
デメリット2:退職のストレスが半端ない
退職は何度繰り返してもしんどいものです。
僕自身、退職を5回経験しましたが、好きな会社を辞める時も、嫌いな会社を辞める時も、同じくストレス半端なかったです。
多分、これ、恋人に別れを告げる感覚に近いと思います。
別れを切り出す瞬間の、あのなんとも言えない嫌な感じが、退職のストレスに似てるなと。
もちろん、そのストレスを上回るほどの理由があるから辞めるわけなのですが…。
最近だと退職代行サービスもあっていいですよね。
僕が転職しまくってた頃にそんなサービスがあったら、
何回か使ってたかもしれません。
デメリット3:社会的な信用は得づらい
仕事が長続きしない人に対する世間からの視線は、それはそれは冷たいものです。
普段から仲の良い人ならまだしも、軽い付き合い程度だった人は、「仕事が長続きしない」という姿を見せただけで離れていったりします。
実際、僕が転職を繰り返していた頃、しばらく会っていない友人の結婚式に行った時のこと。
その時久しぶりに再会した友人たちに見下された態度を取られたのは、今でも忘れられません。
まぁ当時の僕は本当にショボかったので仕方ないと言えば仕方ないですけどね。
また、幸い僕はそういったことはありませんでしたが、職が不安定という理由でローンなどにも通りづらい場合もあるそうです。
このように、仕事が続かない人はどうしても社会的な底辺扱いされがちです。
残念ながら、これは避けようがないデメリットかと思います。
独立すれば、よほど仕事選びを間違えなければ、会社員の人よりかは豊かに暮らせます。
腹の立つ相手には、後から見返すくらいのつもりで、好きに言せておきましょう。
終わりに:点と点は、いつか繋がる
Appleの創業者、故スティーブ・ジョブズの有名なスピーチに、次のような一説があります。
点と点の繋がりは予測できません。
後で振り返って、点の繋がりに気付くのです。今やっていることがどこかに繋がると信じてください。
何かを信じてください。
あなたの根性、運命、業、何でも構いません。
その点がどこかに繋がると信じていれば、他の人と違う道を歩いてても自信を持って歩き通せるからです。
それが人生に違いをもたらします。
引用元:https://www.kakiokosi.com/share/business/87
これは、ジョブズが自身の半生を振り返った時、
まったく関係のないバラバラの出来事が、
将来一つのストーリーとなってつながっていたことを伝えたものです。
もし、あなたがこれまで仕事が長続きせず転職を繰り返していたのなら、定期的に過去の出来事を振り返ってみましょう。
もしかしたら、今は、一つ一つの出来事がバラバラに見えるかもしれません。
ただ、ある時点から、その出来事が一つの繋がりを持って見えてくるはずです。
僕にとって、その時は社会に出て8年目に訪れました。
もちろん、もっと早い人もいれば、遅い人もいると思います。
大前提として大切なのは、仕事が長続きしないことをネガティブに捉えないことです。
ジョブズが言うように、「今やっていることがどこかに繋がる」と信じることから始めてみてくださいね。